何も起こっていないのに、悲しみや怒りなどの感情が湧き上がってくるのは、いいことです。

何も起こっていないのに、悲しみや怒りなどの感情が湧き上がってくるのは、いいことです。





何も起こっていないのに、悲しみや怒りなどの感情が湧き上がってくると、

訳が分からず、自分がオカシクなったんじゃないかと考えて、不安になったり、戸惑ったり、心配になったりしますよね。





そして、原因は何だろうと考えてしまいますよね。

でも、考える必要は無いのです。

考えること、それ自体が思考との同一化に戻ってしまっています。

この図を思い出してください。




思考は、意識の一番外側にある無数の小さな点の集まりです。

思考に同一化することで、感情より小さくなり、感情に圧倒されてしまいます。

感じるどころではなくなります。





また、感情の原因は何だろうと考えたところで、キリがないのです。

なぜなら、今生だけでもたくさんの感情を感じないようにして溜めこんできましたから。

そして、私たちは、今生だけではなく、たくさんの過去生を生きてきました。
(実際には、すべての過去生は同時に存在するのですが)

ですから、原因を探ろうとしたら、キリがないのです。





それは、3年前かも知れないし、16年前かも知れないし、4歳の時のものかも知れないし、一つ前の過去生のものかも知れないし、20個前の過去生のものかも知れません。





その感情が、
なぜそこにあるのか?

何が原因なのか?

何時からあるのか?

そう言ったことは、見つけようとしなくていいのです。





もちろん、それを知りたければ、その原因を探して過去へ、過去へ、過去へと、気が済むまで、どんどん遡ってもいいでしょう。

しかし、それには限界がないのです。

そして、大切なことは、その感情がどんなものであれ、今、ここにあって、本来の自己を覆い隠し、苦しみの原因となっている、ということなのです。





だから、その感情に気づいたなら、原因は何だろうと分析するのではなく、ただそれを感じ、ハートで受け入れてあげればいいのです。

そうしたら、ハートが癒してくれます。

ハートの愛とスペースの中で、溶けて消えていくのです。






もし、その感情に纏わる出来事を思い出すことで、今ここを生きる助けになるなら、その感情をハートで受け入れている時に、自然と思い出されます。

そして、それは、より人生を楽しく生きるための叡智となります。






どんな感情であれ、ただハートで受け入れられ愛されることを必要としているのです。

そして、感情が癒されることで、その感情によって隠されていた本来の自己が現れてくるのです。





本来の自己を発見する旅(内なる旅)において、

何も起こっていないのに、悲しみや怒りなどの感情が湧き上がってくるのは、いいことです。





なぜなら、私たちは通常、自分自身の内側について無意識で気づいていません。

例えば、あなたの中で怒りが活性化している時、その事に全く気づいていません。

すると、その怒りのバイブレーションは、怒りを感じさせる人を引き寄せます。

そして、その人も、無意識なまま訳も分からず、あなたを怒らせるようなことを言ったりしたりしてしまいます。





そして、あなたは怒りに駆られ、相手に向かって反応したり、自分の中に引きこもったりうずくまったりしてしまいます。





そして、そんなことをしていても怒りは無くならないので、何度も同じような人を引き寄せ、何度も同じ反応をして、同じように苦しみます。





そして、そこから抜け出したいと思い、答えを探してここにたどり着きました。

そして、ヒーリングを受けながら、ハート瞑想もすることで、段々と自分の内側を感じることができるようになってきました。





すると、あなたの中で反応している感情が、人や出来事を引き寄せる前に、気づくことができるようになります。

それが、何も起こっていないのに、悲しみや怒りなどの感情が湧き上がってくるのに気づいている状態です。

だから、その感情に気づいて、受け入れることで、癒してあげればいいのです。

それが癒されたら、もう人や状況を引き寄せる必要は無いのです。






現実で大変な思いをしなくても、蓄積された感情に気づき癒すことができる、これは大きな進歩です。

そして、楽になってきた証拠です。





そして、現実で大変な思いをしなくても、本来の自己に近づくことができるのです。

そして、感情によって隠されていた、直感・信頼・愛・慈悲・決断・勇気・自信・喜び・受容性・感受性・活力・・・といった本質から生き、本質を表現し分かち合う人や状況が引き寄せられてくるようになっていけるのです。





旅が進んで来たら、感情が大変な現実を引き寄せる前に気づくことが大切になってきます。

それが、旅を早く快適に楽しくしてくれます。





そして、大切なことは、感情が内側で反応していることに気づけず、現実に大変なことを引き寄せたとしても、そのことで自分を責める必要は無いということです。

自分を責めることで思考との同一化に戻り、余計苦しむだけですから。





そうではなく、起こってしまったこと、それについて反応している思考、感情、思い込み、そういったものをそのまま受け入れてあげることです。