偽りの集中と、真の集中について

 

偽りの集中と、真の集中について


時に、サトルボディヒーリングのセッションの中で、覚醒のためのエクササイズ的なことが登場したりします。

とは言え、サトルボディヒーリングがメインテーマですから、そんなに長く時間を掛ける訳には行きません。

ゆくゆくは、覚醒のためのセッションも提供したいとも感じていますが・・・





と言う訳で、先日のサトルボディヒーリングのセッションの中で扱った内容の補足の意味で、偽りの集中と真の集中について書いてみようと思います。





私たちは、感情の壁によって本来の自分が隠され、思考に同一化して生きています。

それは、偽りの自己です。

ですから、いろんな意味で、偽りの自己を生きています。





本質にはたくさんの質がありますが、それもまた感情の壁の中に隠されてしまっています。

それは、人生をトータルに楽しむために必要なものです。

しかし、それらは内側に隠されてしまい、思考から見ると無いと思えてしまいます。

ですから、思考は、偽りの本質を作り出します。





愛や勇気などがいい例ですね。

人にこんな風にやさしくしたら自分には愛がある、そう考えいろんなことをしてあげたり、

恐怖を感じることに挑戦したら、自分は勇気ある人間だと思ったり。





しかしそれは、中心のすぐそばにある本質と繋がっていません。

故にそれは、思考によって作り出された偽りの愛であり、勇気なのです。





愛とは、することではなく、在ることなのです。

ただ愛に繋がって今ここに在る。

すると、そこから目の前に現れた人や状況に対して、自然と起こるものなのです。

勇気もそうです。





そして、今日のタイトルの集中ですが、これもまた、思考が作り出したものと、本質とでは全く異なります。

思考が作り出した集中とは、何かに集中すると他のことが意識から消えてしまいます。

しかし、本質の集中とは、周りのすべてに気づいています。





武術に例えるなら、思考の集中は、目の前の敵だけに集中し、横や後ろにいる敵に簡単に倒されてしまいます。

本質の集中は、周りの敵すべてに気づいているので、そのすべてに応答することができます。





その違いは、何でしょうか?





偽りの集中とは、思考が対象に集中した状態です。

思考とは、浅く狭い意識ですから、一つの対象に集中すると、他のことには無意識になってしまいます。





本質の集中とは、中心にしっかりと繋がりくつろいでいて、周りのすべてに気づいている意識に集中しています。

意識は広大で深遠ですから、同時に幾つものことに気づけるのです。

眼の前のことに応答しながら、全体が観えていて、必要な瞬間に他のことにも応答できるのです。





そして、今だけでなく時間の流れにも気づいています。

ですから、たくさんのことをスムーズで調和した流れの中でこなすこともできます。





そのような在り方へと移行するには、どうしたらいいのか?

それは、対象に気づいている意識に気づくことです。





今、あなたはここに書かれている文字を読んでいます。

思考は、この文字に気づいているけれど、目を通してこの文字を読んでいる意識に気づいていません。

つまり、対象に意識を取られ、本当の自分を忘れてしまっているのです。

目からこの文字へとエネルギーが流れ出ている状態です。

余談ですが、これが、疲れる原因でもあります。





では、どのようにして対象に気づいている意識へと戻るのか?

それは、対象に向かっているエネルギーの流れを遡るのです。

対象から目へと戻り、目から網膜の奥へと戻って行くのです。

そして、目を通して見ている意識へと戻って行くのです。





それで在るなら、真の集中は簡単に起こります。

但し、それで在るためには、感情の壁を癒してあげることも大切です。





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