苦しむことは、カルマの解放ではなく、過去の繰り返しに過ぎません。
ですから、苦しんだからと言って、楽になる訳ではないのです。
カルマとは、過去生の傷、感情、ブロック、間違った信じ込み、自動的に突き動かされてしまうプログラムです。
このカルマが、本来の自己を覆い隠し、残された思考に同一化してしまっているのが、苦しみの原因です。
ちょうどこの図のようなものです。
内側が隠され、意識の95%は潜在意識となり、残りの5%が顕在意識と呼ばれる原因となっています。
たった5%で生きているから、こんなにも苦しむのです。
ですから、人生経験の中で幾ら苦しんでも、このカルマが癒されなければ、カルマは解放されないのです。
過去生での体験も、今生での体験でも、傷、感情、ブロック、間違った信じ込み、自動的に突き動かされてしまうプログラムは、凍り付いたエネルギーとして私たちの内側に蓄積されています。
表面上忘れていても、そのエネルギーは残っています。
その肉体の目では見えないエネルギーが、同じような感情を感じさせられる人や状況を引き寄せ、
その肉体の目では見えない傷、感情、ブロック、間違った信じ込みというエネルギーを通して現実を見るので、こんなにも苦しむのです。
そして、同じ目に遭わないようにしようとするプログラムに突き動かされてしまい、事態を悪化させ、結果的に過去と同じような現実を作り出し、苦しんでしまうのです。
これが、先入観、固定観念、偏見、こだわり、執着、理由のない嫌悪感、見えない壁、トラウマ・・・の原因です。
なかなか決断できなかったり、決断したのに行動できない、といったことの原因にもなります。
精神的・肉体的ストレスの原因もカルマです。
苦しみから逃れたい一心で悟りを目指しても、余計に苦しんでしまいます。
なぜなら、瞑想とは中心に在る空を目指すものだからです。
中心に在る空に至ること、それは中心の空に明かりが灯るようなものです。
この図の中心に在る空に明かりが灯るとどうなるでしょうか？
表層には、怒り・恐怖・不安・恐れ・悲しみ・無力感・罪悪感・嫉妬・・・といった感情が蓄積されています。
ですから、同じような感情を感じさせられる人や状況を引き寄せてしまいます。
そして、現実の上にこういった感情が映し出され、さらに苦しくなってしまうのです。
苦しみから逃れたい一心で悟りを目指すと、余計に苦しくなるの皮肉なものです。
ですから、カルマを癒し解放することが大切なのです。
そして、それが悟りへと繋がるのです。
カルマが癒されるほどに、本来の自己の輝きが、体を超えて拡がり、それが現実を創造し始めていきます。
現実で苦しみを体験しなくても、睡眠中に見る夢によって、カルマが浮かび上がって来ることもあります。
その時、傷、感情、ブロック、間違った信じ込み、自動的に突き動かされてしまうプログラムを癒してあげるなら、現実を引き寄せてしまわなくて済むので効果的です。
もし、夢を見てカルマを癒せなかったら、それはガス抜き程度の気休めに過ぎなくなってしまいます。
それでも、睡眠中に『夢』を見ることで、ストレスの軽減になります。
また、カルマを溜めこんだまま瞑想しようとしても、なかなかうまく行きません。
感情の壁に阻まれ、内側深くに入って行けないからです。
瞑想を深めるためにも、カルマを癒し解放してあげるのは効果的です。
いきなり中心の空を目指すよりも、安全で効果的です。
人生に起こる悩みや苦しみは、誰かのせいや社会のせいに思えても、それは過去から持ち運んでいるカルマのせいなのです。
そしてそれは、単に苦しむためのものではなく、カルマを癒し自由になって、本来の自己を発見するために起こっているのです。
分かりやすく言うなら、
「前世でゲームオーバーになってしまったポイントを再体験し、今度こそクリアするぜ！！」
と、リプレイボタンを押したようなものです。
ただ、問題は、生まれる時にそう言ったことをすべて忘れて生まれてくるというルールがるということです。
同じ経験をしても、酷く苦しむ人とほとんど苦しまない人がいます。
その違いは、持ち運んでいるカルマが反応するかどうかに掛かっているのです。
これも、カルマが癒されるほどに楽になっていきます。
人生で経験する苦しみは、持ち運んでいるカルマに気づき、癒し解放するチャンスなのです。
そのことに気づかず、癒すこともできなければ、何度も何度も同じような苦しみを体験してしまい、人生の意味を見失ってしまいます。
しかし、人生に起こる苦しみは、持ち運んでいるカルマに気づき、癒し解放するチャンスなのだということを知り、
どのようにしてカルマを癒し解放することができるのかを体験したなら、
恐れる必要は無くなります。
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